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- 「猫と人の成長の速さの違い」を知ってますか?
- 「猫が1歳の時は、人の1歳と同じお世話をする」と思っていませんか?
猫の寿命は、現在約15年といわれています。
人よりも早くおとなになり、早く生涯を終えることを意味します。
そのため、人とは異なる、猫の「成長の速さ」や「変化」に応じた育て方が必要になります。
今回は、猫のライフステージ6つとその特徴、人の年齢との比較、社会化期の重要性をまとめました。
たった1年で成猫に
子猫の成長はとても速く、約1歳で骨格が完成し成猫になります。
最初の1年の成長は人と比べるととても速く、そのあとはゆるやかに成長します。
日々の変化を管理し、成長に合わせて育てるために、猫のライフステージを学んでいきましょう。
1.新生子期(生後~30日):人0~1歳
体重の目安…30日:400~500g
生まれて間もない子猫は、まだ目は見えず、体温調節や自力排泄ができません。
生後約7~10日で目と外耳道が開きます。
約2~3週齢で乳歯が生えはじめます。
感覚器や運動機能が発達し始め、生後2週~20日頃から、よちよち歩きができるようになります。
2.幼年期(生後30~90日):人1~5歳
体重の目安…90日:1~1.5kg
体温が安定し、自力排泄が可能になります。
乳歯が生えそろい、固形物を食べるようになります。
動きが活発で走り回るようになります。
「爪とぎ」を始めるのもこの時期です。
3.少年期(生後3~6ヵ月):人5~9歳
体重の目安…6ヵ月:3~3.5kg
動きは活発になり、運動能力が向上します。
生後4ヵ月前後で、乳歯から永久歯に生え変わりはじめます。
4.青年期(生後6ヵ月~1年):人9~17歳
メス・オスともに発情期を迎えます。
メスは生後6ヵ月頃に最初の発情期を迎え、オスはなわばりを主張するスプレー行為が目立つようになります。
オスは生後約8ヵ月で、繁殖行為が可能になります。
生後6ヵ月を過ぎたら、去勢・避妊手術を検討しましょう。
※成長が早い猫は生後5ヵ月くらいから発情します
5.成年期(生後1~10年):人17~56歳
体重の目安…3.5~7kg
生後1年でほぼおとなの体格に成長します。
1歳までの成長速度はとても速く、1年で成熟しその後ゆるやかになります。
※一部の大型種を除く
動きはますます活発で、この時期が運動能力のピークになります。
5~6歳ころまで好奇心が旺盛です。
自己主張が強くなり、個性がはっきりしてきます。
食欲も旺盛のため、猫によっては太りやすい時期です。
定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
7歳前後から少しずつ活動量が減り、体力も低下していきます。
6.高齢期(生後10~20年):人56~96歳
体重の目安…3~6kg
10歳くらいから老化の兆しが見受けられるようになります。
食欲や体力が少しずつ衰え、体重も低下しやすくなります。
寝ている時間が長くなり、動作が鈍くなります。
聴力や視力も低下し、排泄の失敗が増えたりします。
社会化期(生後2~9週)の過ごし方が重要
猫のライフステージ6つとは別に、生後2~9週は「社会化期」と呼ばれ、猫としての社会化を身につけるとても大事な時期になります。
生後2~3週から社会化期が始まり、生後5週頃から、子猫は母猫から「狩りの仕方」や「猫社会のルール」を学びます。
また、きょうだいや人とのかかわりの中で、社会性を身につけます。
社会化期より前に母猫やきょうだいと離れた場合、成長後に攻撃的な性格になったり、ストレスをかかえやすくなったりするといわれます。
この社会化期は、人との社会性を身につける時期でもあります。
人に慣れて共に暮らすためには、社会化期に人とかかわりをもつのがよいと考えられています。
さいごに
猫の成長速度は人より速く、1年でおとなになります。
子猫の時期はあっという間で、「たった1年」で成猫になります。
個体や品種により成長速度は異なるため、時期は大体の目安です。
保護猫の場合や年齢不明の猫の場合は、獣医師に判断してもらいましょう。
歯の状態、体重、骨格、目の色などから、おおよその年齢がわかります。
猫の平均寿命は平均で15年ですが、近年では20歳近く生きる猫も珍しくありません。
猫が一日でも長く快適に暮らせるように、猫の「ライフステージ」と「社会化期」を理解し、成長や変化に応じた育て方をすることが大切です。