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  3. 猫にとって「危険な植物・観葉植物」と「安全な植物・観葉植物」、猫が好きな「猫草」とは?

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室内に植物や観葉植物を何気なく置いてませんか?

人にとって快適な環境と、猫にとって快適な環境は異なります。

猫に有毒な植物は700種類以上ともいわれ、飼い主さんが好きな植物なら、何を置いてもよいというわけではありません。

今回は、猫にとって危険な植物・観葉植物と、安全な植物・観葉植物についてまとめました。

室内のテーブルの上で観葉植物を見つめるサバ猫

室内に置くときは注意が必要

猫が有害な植物を食べてしまったら、中毒を起こしたり、最悪死に至ることがあります。

また、猫が葉やツルで遊んでいるとき、楽しくてじゃれたりしているうちに、噛んで口に入れてしまう可能性があります。

食べるつもりはなくても、猫はかんだりなめたりしますので、食べ物ではないから大丈夫だと思うのは危険です。

猫のいる場所には植物・観葉植物を置かない、または無害なものを置くようにします。

植物・観葉植物を置く場合は、必ず毒性の有無を確認してください。

危険な植物

猫のいる場所に下記を置くことは厳禁です。

ユリ

毒性がとても強く、少量口にしただけで嘔吐や食欲不振を起こし、腎不全から死に至ることがあります。

スズラン

吐き気、下痢、腹痛などを起こし、腎不全から死に至ることがあります。

チューリップ

皮膚炎や胃腸炎、腹痛、呼吸困難、心臓麻痺を引き起こします。

※特に球根は危険

スイセン

下痢、嘔吐、食中毒、皮膚炎や昏睡状態になることがあります。

その他

ヒヤシンス、アジサイ、アサガオ、シクラメンなど

危険な観葉植物

アイビー

下痢、嘔吐、腹痛などが起こることがあります。

シェフレラ(カポック)

口や舌の炎症、よだれ、嘔吐などを引き起こします。

ポトス

サトイモを洗うと手がかゆくなる成分、シュウ酸カルシウムが含まれているため、口や皮膚に炎症を起こすことがあります。

セローム(ヒトデカズラ)

サトイモ科の植物で、ポトス同様、口内炎や舌炎などを起こします。

スパティフィラムもサトイモ科です。

その他

アロエ、ポインセチア、ゼラニウム、カラジウムなど

<注意点>

植物・観葉植物自体だけでなく、植物をいけた花瓶の水や使用した道具(ハサミ)などにも、注意が必要です。

猫のいない場所に置く場合でも、同じ家の中であれば、猫が花瓶の水を飲んだり、道具をなめたりすることがあるため、十分に気をつけてください。

安全な植物

猫草

猫草は、猫が好んで食べる草の総称であり、猫草という植物はありません。

猫草は、大麦、燕麦(エンバク)、エノコログサ(猫じゃらし)などのイネ科の植物の新芽を指します。

成長したイネ科は固く、内臓を傷つける恐れがあるため、若い芽のみを一日数本を与えるようにしましょう。

水を与えて約10日間で食べごろになる、猫草の栽培セットがあります。

猫草は毛玉ケアに

猫草は、植物繊維が便通を良くして毛玉の排せつをうながします。

また、食べることによって胃を刺激し、毛玉を吐き出しやすくしていると考えられています。

猫草は猫の毛玉ケアをサポートしてくれます。

猫草を必要以上にたくさん食べているように見受けられる場合は、胃炎や胆のう炎などの消化器の病気の可能性もあるため、食べる量に注意が必要です。

猫草を食べない猫もいる

猫は肉食動物のため、猫草などの野菜を食べさせる必要はありません。

中には、猫草を食べない猫もいます。

猫草を食べないからといって、栄養面で特に問題はありません。

猫草は必須ではありませんが、毛玉ケア以外に

  • 猫が猫草を好き
  • 植物を置きたい
  • 猫が緑と触れ合える環境にしたい

などの場合、室内で猫草を活用することができます。

安全な観葉植物

タマシダ、アレカヤシ、ペペロミア、パキラ(金のなる木)

上記は、猫に安全な観葉植物といわれています。

安全といわれてはいますが、むやみに与えるようなことは厳禁です。

※パキラの種子には、ジャガイモの新芽と同じ毒が含まれるため注意してください

フェイクグリーンがおすすめ

室内をフェイクグリーン(人工観葉植物)で飾るのもおすすめです。

フェイクグリーンであれば安全に、室内を明るい雰囲気にすることができます。

花瓶型やつり下げ型などさまざまなタイプがあります。

さいごに

猫にとっての快適な室内環境は、人が快適な環境とは違います。

知らないうちに猫にとって「危険な植物や観葉植物」を置いてしまっていませんか?

猫の健康を害したり、命の危険にさらさないために、毒性の有無をしっかりと確認してください。

※有害な植物はたくさんあるため、今回挙げたのは一部です。全てではありません

猫のいる部屋には、「植物・観葉植物は置かない」、もしくは「無害なもの」を置き、安全で快適な環境作りをしていきましょう。