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猫の品種は何種くらいあるのでしょうか?
猫の品種は現在、約40種~100種あるといわれています。
古くから品種改良が行われている犬は700種以上あり、猫は犬ほど多くありません。
猫の品種は、「遺伝的特徴」「被毛の長さ」「発生別」で分けられその特徴は様々です。
今回は、猫の品種の分類や特徴についてまとめました。
純血種と雑種の違いは?
日本で飼われている猫の比率は、純血種が約20パーセント、雑種が約80パーセントといわれています。
純血種は、先祖が明確で外見的な特徴が確立している品種のことです。
基準を満たしている場合、猫血統登録団体による血統書が発行されます。
血統書には、猫の両親や生年月日が記載されており血統を証明します。
※学術的に統一されているものはなく、各団体(CFA、TICA、GCCF、FIFe、ACCなど)の基準により公認
雑種は、純血種以外の品種のことです。
自然交配で生まれたのが雑種であり、「ミックス」とも呼ばれます。
また、純血種同士の交配で生まれ、認定されていない場合も雑種(ミックス)になります。
純血種の特徴
純血種は約50種あり、品種ごとに顔つきや体型、被毛など外見的な基準があります。
性格的には大人しい品種、活発な品種などが存在します。
基準があるため、成猫になったときの容姿や性格をイメージしやすく、個体差が少ないとされています。
雑種(ミックス)の特徴
雑種の体つきや毛色、模様(単毛、二毛、三毛、縞など)のバリエーションは様々。
性格も個体によって大きく異なります。
容姿や性格は予測できず、成長してみないとわかりません。
一般的には丈夫で育てやすいといわれますが、お迎えした時の状況や個体により、健康状態は異なります。
純血種は遺伝的にかかりやすい病気がある
純血種は身体的特徴だけでなく、遺伝性の疾患を引き継ぐ傾向にあるため、特定の疾患にかかりやすいといわれています。
<品種と疾患例>
- スコティッシュフォールド:骨軟骨異形成症、外耳炎
- アメリカンショートヘア、メインクーン:肥大性心筋症
- アビシニアン:変性性網膜症、アミロイドーシス
- ペルシャ:多発性腎のう胞
などあり、純血種をお迎えする場合は、品種についてしっかりと調べておくことが必要です。
「被毛」のタイプ分けは2つ
猫の特徴は、被毛の長さにも見られます。
「短毛種」と「長毛種」の2タイプに分類されます。
猫はもともと短毛でしたが、突然変異により長毛が生まれました。
短毛種の特徴と性格
模様は様々あり、つややかな毛並みが魅力です。
一般的に運動能力が高く、雑種の多くは短毛。
被毛のお手入れは比較的楽で、定期的なブラッシングのみ。
性格は活発で、好奇心も旺盛です。
長毛種の特徴と性格
ふわふわでゴージャスな被毛が特徴の長毛種。
優雅な雰囲気が魅力のひとつで、雑種の長毛比率は10パーセント以下。
美しい被毛をキープするには、毎日のお手入れが必要です。
被毛が長いゆえ、暑さには弱い。
毛づくろいで毛を飲みこむため、毛玉を吐く頻度が高く毛玉症にかかりやすい。
性格はおっとりで、おとなしいタイプが多い。
「発生別」のタイプ分けは3つ
- 自然発生種
- 突然変異発生種
- 人為発生種
自然発生種と猫種例
自然発生種は、昔から存在していた、またはその土地の気候風土に適応して進化した品種です。
<猫種例>
- ノルウェージャンフォレストキャット(寒冷地)
- アビシニアン(熱帯地)
- ペルシャ、アメリカンショートヘア など
突然変異発生種と猫種例
突然変異発生種は、自然発生種から突然変異で生まれた特徴を、人が固定化させた品種です。
<猫種例>
- スコティッシュフォールド
- マンチカン
- アメリカンカール
- ソマリ など
人為発生種と猫種例
人為発生種は、人が望む容姿や特徴を作るために、人工的に交配させて作られた品種です。
<猫種例>
- ヒマラヤン(シャム×ペルシャ)
- ラグドール(ペルシャ×バーマン、さらにバーミーズと交配)
- エキゾチックショートヘア(ペルシャ×アメリカンショートヘア)
- ミヌエット(ペルシャ系×マンチカン) など
まとめ
猫の品種は、現在約40種~100種あるといわれ、「遺伝的特徴」「被毛の長さ」「発生別」に分類されます。
品種について学ぶことは、特徴や性格などの理解するのに役立ちます。
また、純血種の場合は、かかりやすい病気などを事前に調べておくことが大切です。
飼い主さんの日頃の意識と健康チェックは、病気の早期発見につながります。
猫それぞれの個性を大事にしながら、長く一緒に暮らせますように。