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  3. 純血種・雑種の違い知ってますか?純血種がかかりやすい病気とは?基礎知識を学ぼう【品種編】

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猫の品種は何種くらいあるのでしょうか?

猫の品種は現在、約40種~100種あるといわれています。

古くから品種改良が行われている犬は700種以上あり、猫は犬ほど多くありません。

猫の品種は、「遺伝的特徴」「被毛の長さ」「発生別」で分けられその特徴は様々です。

今回は、猫の品種の分類や特徴についてまとめました。

長毛でグリーンアイの猫

純血種と雑種の違いは?

日本で飼われている猫の比率は、純血種が約20パーセント、雑種が約80パーセントといわれています。

純血種は、先祖が明確で外見的な特徴が確立している品種のことです。

基準を満たしている場合、猫血統登録団体による血統書が発行されます。

血統書には、猫の両親や生年月日が記載されており血統を証明します。

※学術的に統一されているものはなく、各団体(CFA、TICA、GCCF、FIFe、ACCなど)の基準により公認

雑種は、純血種以外の品種のことです。

自然交配で生まれたのが雑種であり、「ミックス」とも呼ばれます。

また、純血種同士の交配で生まれ、認定されていない場合も雑種(ミックス)になります。

純血種の特徴

純血種は約50種あり、品種ごとに顔つきや体型、被毛など外見的な基準があります。

性格的には大人しい品種、活発な品種などが存在します。

基準があるため、成猫になったときの容姿や性格をイメージしやすく、個体差が少ないとされています。

雑種(ミックス)の特徴

雑種の体つきや毛色、模様(単毛、二毛、三毛、縞など)のバリエーションは様々。

性格も個体によって大きく異なります。

容姿や性格は予測できず、成長してみないとわかりません。

一般的には丈夫で育てやすいといわれますが、お迎えした時の状況や個体により、健康状態は異なります。

純血種は遺伝的にかかりやすい病気がある

純血種は身体的特徴だけでなく、遺伝性の疾患を引き継ぐ傾向にあるため、特定の疾患にかかりやすいといわれています。

<品種と疾患例>

  • スコティッシュフォールド:骨軟骨異形成症、外耳炎
  • アメリカンショートヘア、メインクーン:肥大性心筋症
  • アビシニアン:変性性網膜症、アミロイドーシス
  • ペルシャ:多発性腎のう胞

などあり、純血種をお迎えする場合は、品種についてしっかりと調べておくことが必要です。

「被毛」のタイプ分けは2つ

猫の特徴は、被毛の長さにも見られます。

「短毛種」と「長毛種」の2タイプに分類されます。

猫はもともと短毛でしたが、突然変異により長毛が生まれました。

短毛種の特徴と性格

模様は様々あり、つややかな毛並みが魅力です。

一般的に運動能力が高く、雑種の多くは短毛。

被毛のお手入れは比較的楽で、定期的なブラッシングのみ。

性格は活発で、好奇心も旺盛です。

長毛種の特徴と性格

ふわふわでゴージャスな被毛が特徴の長毛種。

優雅な雰囲気が魅力のひとつで、雑種の長毛比率は10パーセント以下。

美しい被毛をキープするには、毎日のお手入れが必要です。

被毛が長いゆえ、暑さには弱い。

毛づくろいで毛を飲みこむため、毛玉を吐く頻度が高く毛玉症にかかりやすい。

性格はおっとりで、おとなしいタイプが多い。

「発生別」のタイプ分けは3つ

  • 自然発生種
  • 突然変異発生種
  • 人為発生種

自然発生種と猫種例

自然発生種は、昔から存在していた、またはその土地の気候風土に適応して進化した品種です。

<猫種例>

  • ノルウェージャンフォレストキャット(寒冷地)
  • アビシニアン(熱帯地)
  • ペルシャ、アメリカンショートヘア など

突然変異発生種と猫種例

突然変異発生種は、自然発生種から突然変異で生まれた特徴を、人が固定化させた品種です。

<猫種例>

  • スコティッシュフォールド
  • マンチカン
  • アメリカンカール
  • ソマリ など

人為発生種と猫種例

人為発生種は、人が望む容姿や特徴を作るために、人工的に交配させて作られた品種です。

<猫種例>

  • ヒマラヤン(シャム×ペルシャ)
  • ラグドール(ペルシャ×バーマン、さらにバーミーズと交配)
  • エキゾチックショートヘア(ペルシャ×アメリカンショートヘア)
  • ミヌエット(ペルシャ系×マンチカン) など

まとめ

猫の品種は、現在約40種~100種あるといわれ、「遺伝的特徴」「被毛の長さ」「発生別」に分類されます。

品種について学ぶことは、特徴や性格などの理解するのに役立ちます。

また、純血種の場合は、かかりやすい病気などを事前に調べておくことが大切です。

飼い主さんの日頃の意識と健康チェックは、病気の早期発見につながります。

猫それぞれの個性を大事にしながら、長く一緒に暮らせますように。